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ご挨拶

社会福祉法人北九州市門司民生事業協会は1928年に、当時の門司市方面委員(現在の民生委員・児童委員)有志の発議により、初代の会長を門司市長とする前身の門司市方面委員助成会が設立されたことに淵源を求めることができます。戦後の社会福祉法人化を経て、2021年で創立93年の歴史と伝統を刻み、児童福祉、高齢者福祉の分野で地域福祉の充実のためになくてはならない役割を果たしてきました。

現在では、児童養護施設門司ヶ関学園と古城保育園、藤松保育園及びNINARUふじまつ保育園(2022年10月に開設)で構成する児童福祉施設、養護老人ホーム清風園、特別養護老人ホーム清松園で構成する老人福祉施設の計6施設を擁し、子どもから高齢者までの社会的支援の必要な一人ひとりの幸福追求のお手伝いに努めています。

一方で、1990年代なかば以降の社会福祉基礎構造改革を端緒とする規制改革、介護保険法などの新しい医療・介護・福祉政策や子ども子育て支援新制度など、戦後の福祉政策の枠組みが大きく変化するなか、それらの社会福祉制度事業を担う社会福祉法人は厳しい経営環境に置かれ、営利法人による社会福祉事業への新規参入など競争環境の多様化に直面しています。

いわゆる措置から契約へという福祉の枠組みの変化の持つ意味を的確に理解し、制度に依存し安閑としていては施設の将来的な存続すら危ういという現実を法人の役員や職員一人ひとりが真摯に受け止めていくための取り組みを進めていかなくてはなりません。

また、社会福祉法人の根拠法である社会福祉法の累次の改正により、これからの社会福祉法人はケアの質の向上はもとより、マネジメントやガバナンスの近代化や合理化への取り組みが求められています。

当法人では、これらの社会的・歴史的要請に応え、市民や行政のニーズの変化に対応した新しい事業展開に備えるために、福祉事業と法人組織の持続可能性を高め、経営の透明化や情報開示、利用者の権利擁護、法人職員の専門性や職業倫理の向上に努めていきます。これらの取り組みによって、一層の経営の安定化を図り、社会福祉法人の使命と役割を果たし、今後も地域社会の安定と発展に貢献してまいります。
利用者、スタッフなどのステークホルダー、地域社会や行政関係者の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
2021年10月

社会福祉法人 北九州市門司民生事業協会
理事長  工藤 一成

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